乳がん告知はスタートライン

切ってしまえば終わりだと軽く考えていた乳がん。乳がん告知はスタートラインにたったにすぎない。その後再発、再々発。ただいまホルモン療法継続中。治療のこと、お金のこと、気の持ち方で大きく変われることなど、私なりに体験したことを書いていくブログです。

医療保険は本当に必要か?悩んだ末にやめることを決めた理由

私は10年間で3度、乳がんの手術をした。
3度目の手術から丸5年を迎えようとしている。

病歴がある私に医療保険は本当に必要だろうかと考えてみた。

 

本当に助かった県民共済

月額2000円の県民共済にお守り程度の気持ちで加入していた。
年に一度の割戻金(30%くらい)もあるし、負担にもならない代わりに、あてにもしていなかった。
不況で売り上げの伸びない私は、いろいろ入っていた生命保険などを解約し、乳がんの告知を受けたときに残っていたのは「県民共済」のみだった。

1回目給付金

入院給付金は確か日額2500円だったと思う。
早々に退院した。あてにはしていなかった「県民共済」であったが、給付の申請をしてみると、25万円の振り込みがあった。
びっくりした。手術給付金が20万円ついていて、入院すれば3万円給付される。

入院費と退院後の放射線治療費の足しになったことでとてもありがたかったことを覚えている。

 

2回目給付金

二度目の入院は2週間になったが、25万円の給付がわかっていたので、少し安心できた。
その後の抗がん剤治療費はまだ仕事をしていたためになんとかできるという自信もあった。


3回目給付金

当時62歳になっていた私は、県民共済の給付額が少なくなることは分かっていた。
術後は抗がん剤+放射線治療を受けることが決まっていた。

治療費はどうしよう。
まだ仕事はできる。今回まではまだ頑張れると思った。

県民共済からの給付金は60歳を超えたために12万円だった。

それでも月額2000円の支払い(30%前後の割戻金あり)で給付金がもらえることには安心感が持てていた。


県民共済からの終了のお知らせ

「64歳で終了になります」
本当にびっくりした。一足先に65歳になった夫はそのまま「熟年コース」に移行していたために、私もそのまま移行するものだと思っていた。
県民共済に電話をすると、私の入っていたのは64歳で終了するコースだったのだ。
当然、病歴のある私は65歳からの熟年コースには加入できない。


私はがん保険には入ることができない

54歳の時に乳がんになった私は、入ることのできる「ガン保険」はあるだろうかと探してみたことがあった。
「薬を止めてから5年後から加入できます」ということだった。

私は術後5年間はアリミデックスという薬を飲み続けることになる。それから5年後となると、64歳だ。
もう、がん保険の加入は無理だと思った。

私は2度も再発しているせいか、今の薬は10年間飲むように言われている。
保険会社も乳がんだといまは薬を止めてから10年後に加入可能になっている。
このまま再発がなければ72歳まで薬を飲み続け、82歳でがん保険加入の資格を得ることが出来るということになる。


私の入ることのできる医療保険はどれ?

無保険になる不安から、私はいま入ることのできる医療保険を探した。インターネットで探し、資料を請求するが、見方がわからない。あいまいなまま加入し、いざ入院となったときに給付金が支払われないなどということになりたくはない。

「保険の窓口」に連絡を入れて予約をとった。


私たちの時代は、●●生命の担当者が、自社の保険の中から選んでくれていた。他社にいいものがあってもそれは教えてくれない。結局、いいなりで保険に入っていた気がする。

それに比べ、「保険の窓口」などは多くの保険会社からいま私の必要なものを探してくれるのだ。

結局、いまの私が加入できる医療保険は42社中、2社だけだった。
当然、年齢もあがっているし、病歴もある。
もう2年経ったら、年齢は上がっていてももう少し安く入ることのできる保険があるという。
つまり、術後5年が経過したらということである。薬の服用有無は関係ないようだ。

無保険時期を回避するために、私はいま入ることのできる42社中2社の中の医療保険に入ることにした。


今加入している医療保険とは?

いま、高齢者向けに「持病があっても入れます」というコマーシャルをたくさん見るが、実際にはものすごく高い保険料になってしまう。

私が入った保険は「無配当引受基準緩和型新医療保険(返戻金なし型」)というものになる。

月額は 4927円(年59124円)

入院給付金 1日   3000円
入院を開始したとき 30000円
手術        15000円
放射線治療     15000円


今年の10月になれば、他社でもう少し緩和された保険が4000円を切る金額で加入できる予定。


加入してから、18ヶ月が経った。88686円払ったことになる。


医療保険を解約する?

今年の10月でもう少し条件が緩和された保険に加入することができるようになる。
10月の検診で異常がなければ、保険の解約を考えてみようかなと思っている。

62歳で3度目の手術、抗がん剤、放射線を受けるときに決めたことがある。

まだ体力があるから、まだ仕事があるから今回はフルコースで行こうと。
実際に、手術は大丈夫であったが、抗がん剤と放射線は再発を防ぐことを最優先に結構きつい治療となった。
次はもう受けない!

結局、抗がん剤と放射線の後遺症は3年以上続いた。
命だけが助かる治療はもうしたくないと私は思っている。


いずれ働くことが出来なくなっても保険料の支払いは続く。
国民年金のみの私には保険料の負担は大きい。

おわりに

先日、「60歳すぎたら やめて幸せになれる100のこと」という本を買った。

60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと (TJMOOK)


結構、大胆なことが書いてある。

20年前、「お葬式はいらない、お墓はいらない」と言って、息子から怒られたことがある。
私が20年くらい前に言っていた非常識がいまでは当たり前になってきているのだろうか。
コロナ禍で大きく変わってきたことも事実である。

その中に、「老後の不安に付け込む保険はやめる」というのがあった。
42社中2社のみ加入を許されるというような状況で、割高な保険料、手薄い給付金のために、万が一を考えて保険料を払い続けるかを10月までにもう一度考えてみたいと思う。

 

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