乳がん告知はスタートライン

切ってしまえば終わりだと軽く考えていた乳がん。乳がん告知はスタートラインにたったにすぎない。その後再発、再々発。ただいまホルモン療法継続中。治療のこと、お金のこと、気の持ち方で大きく変われることなど、私なりに体験したことを書いていくブログです。

乳がん術後の後遺症。抗がん剤と放射線治療後に慢性化した湿疹の対処法

私は、3度の乳がん手術をしている。

2012年、左右両方に乳がんが見つかり、温存術で手術をした。術後、放射線治療。

2014年、左腋窩リンパ節郭清の手術。術後、抗がん剤治療。

2017年、左胸側部に乳がん再発、左胸に皮膚がん。術後、抗がん剤放射線治療

最後の放射線治療が終了して2年が経過した。

いま、一番の悩みは「湿疹」である。

今回は、この「湿疹」について書いてみることにした。

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もともと乾燥肌である。

冬場には背中などに湿疹はできていたが、それは短期間で治っていた。 抗がん剤治療中は、極度の乾燥肌になり、「セタフィルレストラダーム」でケアをしていた。 乾燥肌のケアはこれで十分だと思っていた。

単に乾燥肌のみならば、いまでもおすすめのアイテムだ。

 

www.fine-happiness.com

 

 顔がかぶれる

最後の抗がん剤と放射線治療が終わってちょうど1年が経ったときに、突然、首から顔にかけてかぶれた。

それまでの私は顔だけは丈夫(?)で、かぶれた経験はなかった。

以前、乳がんの手術をした友人が顔がかぶれて何か月も治らなかったのをみていた。その友人は全摘しているので、術後の抗がん剤や放射線治療はしていない。

皮膚科に行くと、いつものお決まりの言葉 「抗がん剤やっていますからね。」であった。 顔のかぶれは一週間くらいで治まった。

何かのアレルギーか?と検査してもらったが、アレルギーはでなかった。

それから、ちょうど1年が経った5月、また顔がかぶれた。

違う皮膚科を受診した。 新型コロナでずっとマスクをしていたからか、マスクで擦れるあたりがかぶれた。 「これはアレルギーですね」と言われたが、結果は何の反応もでなかった。 ステロイド系の塗り薬を処方されたが、3日で顔のかぶれは治まった。

足の指がかぶれる。

顔がかぶれてちょうど1週間が経ったころ、足の両方の指がかぶれた。 心当たりがあるのは、ストッキングを履いたことだ。 皮膚科に行くと、 「水虫ですね」と言われたが、検査の結果水虫菌はいなかった。

これもステロイド系の塗り薬を処方されて、2日でかゆみは治まったが、いまも爪の周りの皮膚はかかとのように固くなっている。

お腹周りがかぶれる。

夜中に、お腹まわりがかゆくなった。下着やパジャマのゴムが当たる部分である。

蕁麻疹かな?とも思ったが、蕁麻疹ではなかった。蕁麻疹はいままで出たことはない。

胸周りの湿疹

放射線治療後、1年経ったころは、火傷が治っていくように、黒くなっていた皮ふが少しずつ薄皮が剥がれていった。 その頃から、特に左胸(放射線を2度掛けたところ)がかゆくなり、湿疹がでるようになった。 定期検診でそのことを告げると、保湿剤とかゆみ止めの飲み薬を処方された。

「放射線を掛けたところは皮膚が薄くなっていますからね」と言われた。

 

お見苦しい写真になりますが、勇気をもって公開します。

腋のリンパ節郭清と3度手術し、2度放射線を掛けたところです。

 

この写真は、カサカサ乾燥しているときの状態です。

これが、擦れたりするとジュクジュクになります。

 

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体質が変わった気がする

超乾燥肌の私であるが、化学繊維でかぶれることも、ネックレスなどでかぶれることもなかった。

どうも皮膚が薄くなったせいか、擦れる部分が湿疹になる気がし始めた

64歳の私は、普通でも「老人性乾皮症」になっていく年齢である。加えて抗がん剤や放射線治療をしている。 少しの刺激でもかぶれや湿疹になってしまうのだ。

化学繊維を止めてみる

いままで、化学繊維でかぶれたことはなかったが、ストッキングを履いて足指がかぶれたころから、なんとなくわかってきた。

首回りにレースなどがあると、そこがかゆくなる。

ブラジャーをすると、脇あたりがかゆくなり、ジュクジュクになる。

最初の手術から8年が経つ。

ユニクロのブラトップは乳がん術後には必須アイテムだった。 傷口にやさしく、胸の形がいびつでもなんとかシルエットは保てるし、値段も手ごろである。

しかし、そのブラトップも腋と胸下のゴム、縫い目などで湿疹ができるようになってしまった。

綿100%の下着を探す

私の場合は、左胸を3度手術しているために、左脇にはほとんど脂肪がない。右胸はまだ脇あたりには脂肪があるのでクッションになっているが。

極端に言えば左脇は骨の上に皮膚がある状態なのだ。そこをこすれば、それは皮膚がダメージを受けて当たり前だなと最近気づいたことである

胸が小さく痩せている若い人と話をしたら 「私はずっとそうよ。こすれてかゆくなるから、すべて綿100%のものしか着ない」と言う。 いままで思ってもいなかった。腑に落ちた気がした。

いま一番いいなと思うブラトップを見つけた

肩紐が太くレースがついているので、タンクトップ代わりにも使える。

この夏はこれで過ごそうと色違いで買ってみた。

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身頃と肩ストラップの縫い目がちょうど湿疹ができるところなので、そこにはガーゼを挟んで着用している。 柔らかい素材なので、洗濯機に掛けるのはちょっと不安だ。今のところ手洗いをしている。

ユニクロのブラトップに比べたら、値段は高いが、湿疹も落ち着いてきているようだ。

それでも、ジュクジュク時には、さらしをひと巻した上に綿100%のブラトップを着用。

乳首に出る湿疹には、傷パッドを使用したりもしている。

 

FCワンタッチパッド M お徳用 22枚入

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  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 まとめ

抗がん剤や放射線などの後遺症もあるが、加齢によるものも大きいと思う。

体質が変わってきたことを認めつつ、対応策を見つけるのもいまの楽しみである。

何故ならば、私は一人ピンクリボン運動をする「明るい乳がん患者」なのだから!

 

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